私はいつも、あなたとともにある




私に近づこうとしてはならない


私を求めてはならない


無意に私を振りかざしてはならない



私は、あなたとともにある


だが


私はあなたをきっと、壊してしまうだろう・・・





石碑に刻まれたその言葉は、時とともに色褪せて


行き交う人の心の翳りに消えて・・・


けれども


たしかに、訴えていた



見上げれば、一人の青年の像の


その手に握られた剣の宝玉が


行き交う人に、怪しげな光を放っていた



肖像である青年の握る剣は偽物だったが、


本物は今も、振るう主に”目”を光らせる



忘れられたその剣を、人は皆こう呼ぶ




―――魔剣―――
と





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